バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

韓国、モンゴル

ハラホリン-ウランバートル ~都会の灯りの中へ

正午。バックパックを背負って宿の外に出ると、そこにちょうどワゴン車が通りかかった。
「ウランバートル?」
よく見るワゴンバスとは車体の色が違うが、どうやらこれもウランバートルに向かうらしい。私はその車に乗り込む。同乗者は2人だけだが、これから集めるのだろう。
車はゲル村落の中を回り、時折家の前で停まって運転席もしくは助手席の男が中に入っていく。しかし、新しい客は一向に乗ってこない。ようやくゲル村落を離れたと思ったら、ワゴンバスの発着点である広場に戻ってしまった。
[この車、いつになれば出発するか分からないな…]
そう思ったところに、ドアの向こうから一人の青年が「ウランバートル?」と声をかけてきた。一応、「この車で行くことになっている」と身振りで答えてみると、青年は「ノー、ノー」と言ってくる。
やはり、この車では駄目なようである。それに、この車は羊のにおいがぷんぷんしており、2、3時間ならまだしも7時間はかかろうかという距離となると耐えられそうにない。
車を下りた私は、停車場に停まっているよく見る色のワゴンバスに案内された。 ハラホリンを出発
ようやくワゴンバスがハラホリンを出発。
エルデニ・ゾー(右)が小さくなっていく。
先ほどの車よりも乗り心地がよさそうだし、羊のにおいも無い。既に半分以上の座席がうまっており、これならそんなに待たなくても済むだろう。
とはいえ、満席になるのを待ったり、屋根の上に荷物を乗せるのに手間取ったりで、結局バスが出発したのは、私が宿を出てから既に2時間半が過ぎた14時半だった。この分だと、ウランバートルに着くのは21時すぎ、遅ければ22時ぐらいにはなりそうである。
今度はウランバートルに続くハイウェイに直行。窓の外に、ハラホリンが、エルデニ・ゾーが小さくなっていく。

車内は暖房が効いていて暖かだったが、窓ガラスは外気で冷やされ、内側の水蒸気がガラスの内側表面で氷となり、窓は真っ白である。私は時折手の体温でその氷を融かし、草原の風景を楽しんでいた。この景色を見慣れている地元の人たちはわざわざそんなことはせず、ただ座席に座っているだけだった。

来る時と同様、バスは途中から舗装道路を離れ、草原の中を突っ切っていく。 夕暮れ時の草原
夕暮れ時の草原
やがて辺りは暗くなり始め、私も窓に張り付いた氷を融かすのをやめ、ひたすら座席に身を委ねるばかりになっていた。
18時ごろに食事休憩。私はやはり来る時同様、メニューが読めないので「指さし会話帳」を使って注文し、ツォイワンをいただく。会話帳には「蒸し焼きうどん」と説明されていたが、チーズ風味の独特な味がするうどんだった。

再びワゴンバスに揺られていると、20時ごろ、辺りが明るくなってきた。明らかに、都会の灯りである。
ウランバートルに戻ったのだ。バスターミナルには20時半に到着。所要時間6時間と、思いの外早かった。車体が行きよりも小さかった分、スピードアップできたのだろう。
ウランバートルは都会としてはゆったりとした部類に入り、人とビルディングと車がひしめき合うものの喧騒・混沌というほどのものは無い。しかし、先ほどまでいた田舎町に比べると、さすがにせかせかとした落ち着かない気分になってしまう。

バスターミナルから中心街へは市バスもあるようだが、モンゴルの市バスはスリが多いと聞くので、身軽ではない状態では余り乗りたくない。結局、白タクを利用。この時も20ドルと恐ろしく高い料金となった(タクシー料金については先に書いたように、近年すさまじく値上がりしているようで、この値段も決してぼられている訳ではなさそうなのである)。

宿は今回、一昨日停まったゴールデン・ゴビではなくUBゲストハウスを目指した。ガイド本の記述でゲストハウスのあるマンションの入り口までは容易にたどり着いたが、この入り口の鍵が番号式になっていて、インターホンも無く開けることができない。他に入る人が現れてようやく便乗して中へ。2階にあるゲストハウスに辿り着く。
入るまでに手間取ったが、入ってみるとなかなかいいゲストハウスだった。ドミトリー5ドルとお手頃な値段で、暖房はしっかりと効いており、インターネットや朝食が無料で、郊外ツアーや列車チケットの手配もOK。日本人は「あづさや」に集まりがちだが、「あづさや」は冬季オープンしていないので、その時はここを目指すといいだろう。

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