バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

台湾西岸(2012~2013年)

高雄-3 ~夜の高雄

大都会・高雄の中心にようやく入ったのは夜になってからだった。
東帝士85ビル――先ほど旗津半島へ向かうフェリーの上から、半島の高台から、半島の海辺から、街の方に目をやると常に一際高くそびえて見えていた摩天楼である。 東帝士85ビルから望む高雄の夜景
東帝士85ビルから望む高雄の夜景
約380mと東京タワーよりも遥かに高いこのビルの約300m地点にある74階は展望台になっていて、高雄の街を一望することができる。
この近くに、日本のものとそっくりそのままの金券ショップがあって、展望台の入場券が安く売られていたので、入場券はそこで購入。ビルの中に入って高速エレベーターで下界を見下ろす展望台へと上がっていった。
まだ年も明けきったばかりのタイミングで、夜景と言っても窓の灯りは極めて乏しい。しかし、車のヘッドライトや街灯、ビルの看板灯が照らし出す姿だけでも、この街の発展ぶりと将来性を窺うには十分だった。

そして、台湾の夜と言えば――「またか」と言われようが、夜市抜きには語れないだろう。私はここでも、高雄市街のど真ん中を貫く大賑わいの六合国際観光夜市をふらりと訪れた。
これまで幾つも台湾の夜市を訪れてきたが、ここの夜市もそのご多分に漏れず、食指を動かすB級グルメの屋台が軒を並べている。まず、台中の夜市で味わったあの味が忘れられず、褐色のスープに褐色の細麺が横たわるあの麺線を頂いたが、化学調味料の味ばかりで天然だしの味がしてこない。よくよく見れば、牡蠣の身の一つも入っていないではないか。これでは旨味が出るはずもない。外れくじを引いてしまった。
外れくじといえば、ここまでの間に既に外れくじを引いてしまった食べ物があった。台中での昼食に食べた、海老の入っていない擔仔麺である。今度は外れを引かないよう、敢えて店構えのいい流行っていそうな店を選んで注文したところ、今度は海老が1匹丸ごと入った、正真正銘の擔仔麺を頂くことができた。

六合国際観光夜市
賑わう六合国際観光夜市
擔仔麺
海老が丸ごと!これぞ正真正銘・擔仔麺

台湾グルメのほか、今回現地で1度は経験してみたいことがあった。台湾マッサージである。実は当時、私は重度の首・肩・背中のコリに悩まされていたのだった。
宿(新源大旅館)で教えてもらった六合国際観光夜市にある「愛心盲人按摩館」に行き、全身マッサージを受ける。さて、その気持ちよさやいかに…

痛えぇぇぇぇぇ!!

以前大陸の方で足裏マッサージというのを受けたことがあるのだが、余りの痛さに「こんなの受けるのドMだけだろ!」と、以来回避し続けており、全身マッサージならそこまで痛くはないだろうと思っていたのだが――足裏並みに、いやもしかしたらそれ以上に痛かった。

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