メキシコシティ-3 ~テンプロ・マヨール
2016年10月18日
ソカロ地区でカテドラルと国立宮殿を訪れた後、それらのすぐ近くにある遺跡、テンプロ・マヨールを訪れる。ここはアステカ帝国最後の首都となったテノチティトラの中央神殿の遺構で、20世紀初めに発掘されて再び日の目を見ている。
テンプロ・マヨール遺跡
遺跡保護のため入り口で全ての飲食物を預けて、入場。大体150m四方のエリアにあるのは基壇の部分だけで建物本体は完全に失われているが、その基台の部分だけでも石組みの様子などが分かり、所々に残っている彩色からこの神殿があつて色鮮やかに彩られていたのではないかと想像することができる。また、蛇の頭部の像や人物(神?)の像、ツォンパントリと呼ばれるずらりと並んだ骸骨のレリーフなどにアステカ文明の一端を伺うことができる。
神殿の基壇部分
ツォンパントリ
敷地の一角に鉄筋コンクリートの建物がある。この遺跡から出土した遺跡を収蔵する博物館だ。トラロック神などアステカ人たちの信仰の姿や生活の様子がよく分かるクオリティの高い展示がなされていた。
テンプロ・マヨール博物館の展示
トラロック神をかたどった壺
博物館の最上階からは、テンプロ・マヨールの遺跡を一望することができた。
博物館から見下ろすテンプロ・マヨール
その向こうには、先ほど訪れた立派なカテドラルが見える。
かつての原住民の神殿が破壊されている先に、元はと言えば侵略者の信仰だったキリスト教の教会が建っている ―― この光景に、何かやるせない思いを禁じ得なかった。
ベジャス・アルテス宮殿(左)とラテンアメリカ・タワー(右)
アラメダ公園近くに移動してベジャス・アルテス宮殿やラテンアメリカ・タワーを外からちらりと見た後、メトロに乗る。
次に目指す場所がメキシコシティ最後の訪問地であり、且つメキシコシティで最も楽しみにしていた場所だ。
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