メキシコシティ-4 ~国立人類学博物館
2016年10月18日
メキシコシティ中心部からメトロを2号線→7号線と乗り継いで向かった、「メキシコシティ最後の訪問地であり、且つメキシコシティで最も楽しみにしていた場所」とは国立人類学博物館だった。スペインによる侵略以前の、メキシコ古来の歴史を語る博物館である。
アウディトリオ駅からレフォルマ通りを東へ進むと、大きなトラロック神の石像が出迎えてくれる。
トラロック神の石像
国立人類学博物館中庭
館内に入ると今度は大きな噴水が出迎えてくれる。その真ん中に立つ石柱にはメキシコのどこかの遺跡にあったと思われるレリーフが再現されていて、これから触れることになるメキシコの歴史のロマンを掻き立ててくれる。
館内は1階が考古学、2階が民俗学のフロアになっていて、考古学フロアは更に、先住民文化から始まって、テオティワカン、トルテカ、メヒカ(アステカ)、オアハカ、マヤなど12の部屋に分かれている。
展示物は、フラッシュや三脚を使わなければ写真撮影はOK。ここではその中でも特に印象に残った展示物の写真を紹介することにする。
テオティワカン室
ケツァルコアトル神殿(レプリカ)
雨の神・チャルティトゥリクエの像
太陽の神・トナティウを表すドクロ
トルテカ室
トゥーラ遺跡の戦士像
ショチカルコ遺跡のインコ像
メヒカ(アステカ)室
この部屋が質・量ともに一番充実していたように思えた。
この博物館でも特に有名な展示物であるアステカカレンダー
地母神・コアトリクエ像
まばゆい黄金の装飾品
メキシコ湾岸室
オルメカの巨大人頭像
ベラクルス州南部出土のトラロック像
マヤ室
マヤの階級制度を出土品で表現
パレンケ遺跡のパカル王墓
パカル王の翡翠のマスク
チチェン・イッツァ遺跡のチャクモール像
民俗学のフロア
実におびただしい数の、メキシコの歴史を能弁に語る遺産が所狭しと陳列されていた。その量といい質といい、間違いなく一級品の博物館と言って差し支えない。これまで見てきた博物館の中でも特に秀逸だと感じたのが中華民国(台湾)・台北の故宮博物院、チベット・ラサのチベット博物館、シンガポールのアジア文明博物館あたりだったが、それらと比べても決してひけをとらない。
※
メキシコシティ巡りはこれで終了。僅か3日の滞在で、しかもうち2日は郊外巡りに費やしていたので、決して十分な時間をとることはできなかったが、時間に限りがあるのでやむを得ない。
夜。2日前の朝に到着したメキシコシティ空港を、今度は出発。1000㎞東にあるユカタン半島のメリダを目指した。
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