カンクン-1 ~上空から見るカリブ海と屋台街
2016年10月22日
16時35分にキューバの首都ハバナを出発した飛行機は、16時45分、メキシコのカンクンに到着――僅か500㎞しか離れていない間に時差が発生するためにこういうタイムテーブルとなった。
着陸寸前、眼下にはカンクンの街とカリブ海があった。濃いオーシャンブルーの海面に時折、鮮やかなエメラルドグリーンのインクを垂らしたかのように色がくっきりと変化しているのが見える。この海域がサンゴ礁であることの証しだが、このように境界がくっきりと分かるというのは何とも自然の神秘を感じさせてくれる。
上空から見たカンクンの海
入国手続きを済ませ、今回の旅で実に3度目のメキシコ入国。リムジンバスでカンクンの中心街(セントロ)へ移動。取りあえずバスターミナルの近くにある日本人宿に入る。
日本人宿というのはこれまでも長旅で何度か使ってきて、今回の旅でもメキシコシティで利用してきてはいたが、今回は、どうも海外に来てまで日本人同士でこり固まることに激しい違和感を覚えるようになっていた。2週間程度のそんなに長くはない旅程だったので、今回の私には必要なかったのだろう。それよりもインターナショナルな交流を欲していた私は、この宿のベッドの寝心地が悪かったこともあって、1日で別の宿に移ることにした。
さて、夕食をどうしようかと考えていたところ、近くのパラパス公園が屋台街になっているという話を耳にしたので行ってみることにした。
パラパス公園の屋台街
大勢のお客で賑わっている
公園は50m×150mほどの広さで、店の数は10件ほどだが、公園内に設けられたテーブルと椅子はほぼ満席。50ペソ程度で腹を満たすことができるとあって、地元の人たちの人気を集めている。私もメキシコ定番のタコスを頼んで、30時間ぶりのメキシコ帰還を独り祝った。
それにしても、夜になってもこれだけの健全な賑わいがあるというのは、先に訪れたメキシコシティのやや怪しげな夜道と比べると格段の差がある。ハバナでも感じたような「中米にしては治安がいい」ということが、ここカンクンにも当てはまる気がした。
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