イスラ・ムヘーレス ~カリブ海でシュノーケリング
2016年10月23日
朝一番で日本人宿を出て、近くのユースホステルに移る。国籍、肌の色、目の色、言葉――全てが異なる、洋の東西を問わない人々が集まっている。せっかく海外に来たのだから、できるだけこういう環境に身を置きたいものだ。
せっかくカリブのリゾート地カンクンに来たのだからシュノーケリングぐらいやりたいかな、と思っていたのだが、実はこの時期のカンクンはそれ程シュノーケリングには適していないらしく、少し沖にあるイスラ・ムヘーレスまで行った方がいいという話を聞きつけ、早速行ってみた。
イスラ・ムヘーレスには、カンクンのバスターミナル東の道端からミニバスに乗ってプエルト・フアレスのフェリー乗り場に行き、そこからフェリーで30分ほどで着くことができる。
フェリーで島へ向かう途中、青い海がにわかに鮮やかなエメラルドグリーンに変わった。これ程までに鮮やかで明るい色の海は、昨日もハバナからの便の窓越しに上空から見てはいたが、生で間近に見るのはこれが初めてだった。
エメラルドグリーンのカリブ海
フェリーを降りたところで、シュノーケリングを含むツアーの客引きがいたので話を聞いてみると、「35ドルと低料金だが、高額なツアーにあるオプションは無い」という内容だった。シュノーケリングさえできればいい。私は更に交渉して、30ドルでそのツアーに便乗させてもらうことにした。
小さいボートに西洋人ばかり10数人の中に東洋人が1人だけ混じる格好で、出発。まずは、島の最北端まで行ってシュノーケリング――とは言っても、腰にも満たない浅瀬で、魚もいまひとつ地味だったが、それでもカリブ海の中を魚たちが泳ぐ姿を手が届きそうな至近距離で見ることができたのはやはり貴重な体験だった。
その後、もっと深い所で救命胴衣を着ながらのシュノーケリングにも挑戦したが、こちらは魚がほとんど居ない残念な結果に終わった。
深い場所でシュノーケリングをする人々(別グループ)
別の場所で撮った『澄んだカリブ海に魚たち』の写真
その後は。「イルカとの触れ合い」のコーナー――を外から見るだけ。そして、サメとの触れ合いのコーナーがある海辺――で、食事休憩のみ。どうやらこれらが『高額なツアーにあるが私たちのツアーには無いオプション』らしい。
イルカと触れ合う人々(別グループ)
サメと触れ合う人々(別グループ)
1つ興味深かったのが、休憩をとった場所の近くになったウミガメ保護センターだ。幾つものいけすの中でウミガメを研究対象としている施設である。
ウミガメ保護センター
シュノーケリングも、先ほどのイルカやサメとの触れ合いも、この保護センターも「自然との共生」がテーマと言うことができなくない。21世紀は自然と人間との関わり方の新時代だ。特にこうした自然豊かな場所では、こういう取り組みは大切にしてほしい。
10時半に始まったツアーは、15時半ごろに終了。再びフェリーに乗って、カンクンに戻る。
シュノーケリングだけを目的に出発したが、それ以外にも想定外の経験ができ、オプションが貧弱ではあったものの、いい一日だった。
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