バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アメリカ、メキシコ、キューバ

プエブラ、チョルーラ ~侵略者に踏みつけられた遺跡

2016年10月17日

この日はプエブラへ日帰り旅行。
プエブラはメキシコシティから東へ120km行った場所にある。シティの東方面バスターミナル(TAPO)から直行バス(180ペソほど)に乗って約2時間ぐらいで、街郊外のバスターミナル(CAPU)に到着する。

CAPUからプエブラの街に出る前に、ローカルバスで郊外にあるチョルーラへ行ってみた。
50分ほどして、丘の上に何かが建てられているのが見えた。「あれが目的の場所だな」とはすぐに分かったが、降りるタイミングを逸して変な所まで連れて行かれてしまった。ついでに言うと、帰りのバスもどこで捕まえればいいのか非常に分かりにくいので、ここへ行く時には、近づいたら即バスを降り、デジカメの写真などで記録してその場所をしっかりと覚えておいた方がいい。
チョルーラ遺跡のトンネル
チョルーラ遺跡のトンネル

ようやく丘の麓にある入り口に辿り着き、まずは人がすれ違うことも先を行く人を追い抜くこともできないほど狭いトンネルを潜らされる。
このトンネル、総延長は数kmにもなるというが、一般に公開されて通ることができるのは700m程度だ。

トンネルを抜けた先にあったのは、古代の遺跡だった。
チョルーラは、紀元前300年以前から建てられ始め、何重にも建て増しをされたという、世界遺産にもなっているピラミッドだ。しかし、今や草木が生い茂っいて、遠目に見るとピラミッドと言うよりはただの山にしか見えない。
とはいえ、近づいてみると発掘・復旧・復元の作業が行われていることが分かる。遺構が幾つも土の下から現れていて、当時の様子をしのぶことができる。
チョルーラ遺跡
チョルーラ遺跡
遺跡の中央には広場があり、石碑や人の頭(生首?)のような石像が見られる。ここに人を集めて儀礼か何かを行っていたのだろうか。
なお、ここでも強く手を打つと、テオティワカンの「月のピラミッド」で聞いたのと同じ不思議な反響音を聞くことができた。
チョルーラ遺跡の広場
チョルーラ遺跡の広場
遺跡エリアの出口地点では、基台が立派に再現されている。ただ、余りに新しく立派すぎて、上の方で見たリアルな遺跡と比べると違和感を禁じ得ない。
チョルーラ 遺跡の基台
チョルーラ遺跡の基台

ところで、ピラミッドの頂上はどうなっているのか――上の写真でお分かりだろうか。
チョルーラ遺跡の教会
チョルーラ遺跡のヌエストラ・セニョーラ・デ・ロス・レメディオス教会
この地域とこの遺跡を侵略した人々の宗教である、キリスト教の教会が建てられているのである。
つまりは、この遺跡は侵略者に踏みつけられている格好になっているのだ。
今では、キリスト教はメキシコ人にとって大切な信仰となっているのでそういう発想にはならないのだろうが、この国の歴史を考えるとやるせなさを禁じ得ない。
チョルーラの街並み
チョルーラの街並み
ここから見えるチョルーラの街並みは、メキシコ政府によって「プエブロ・マヒコ」(魔法の村)に指定されているだけあって、実にカラフルで美しい。ただ、そこに見える建造物はやはりスペイン風だというのが、私の心を複雑にさせる。

その後、プエブラの街中に移動する。
プエブラは、ソカロを中心にカテドラルサント・ドミンゴ教会市庁舎砂糖菓子の家など、古めかしく美しい町並みと建造物に彩られている。
プエブラのソカロとカテドラル
プエブラのソカロとカテドラル
プエブラの繁華街
プエブラの繁華街
プエブラのサント・ドミンゴ教会
サント・ドミンゴ教会
砂糖菓子の家
砂糖菓子の家
しかし、この街は、侵略者が侵略の便のために興したという歴史を持っている。
そう思ってしまうと、「侵略」というものを心の底から憎む私にはやはり、この美しい光景を楽しむと同時に、どうしてもやるせない気持ちが同時に沸き起こってしまう。

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