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日本100名城

100名城探訪記

宮城100名城(2)―多賀城

2023年11月6日

2日前に宮城入りして白石城、仙台城を訪れて、1日前は今回の遠征のメーンイベントである東北・みやぎ復興マラソンに参戦。目標としていた4時間30分以内は達成できず、4時間46分45秒でのフィニッシュとなった。
もう1個所、残していた名城があったので、仙台でもう1泊してこの日、マラソンでボロボロになった両脚に鞭打って訪れた。
仙台駅からJR東北線で北へ4駅、国府多賀城駅で下車。目指した城は駅の名前、市の名前にもその名を残す多賀城(100名城 No.7)。 奈良時代、大和朝廷が蝦夷支配のため、大野東人に現在の宮城県多賀城市に築かせた古代城柵だ。奈良時代から平安時代にかけて、役所である陸奥国府や軍事拠点である鎮守府が置かれ、11世紀中頃まで東北地方の政治・軍事・文化の中心地となった。
国府多賀城駅を出てすぐに左へ。柵に開けられた入り口から小径を進むと、平らな小高い台地がある。陸奥国司の居館があったとされる館前遺跡で、これも多賀城の遺構の1つだ。 多賀城館前遺跡
多賀城館前遺跡
多賀城碑
多賀城碑
県道35号線を渡って駐車場横の道から丘の上に上がると、覆堂で守られている石碑がある。この多賀城碑も奈良時代に造られた遺構で、表面には今も当時刻まれた文字が残っている。
その横では、多賀城創建1300年の2024年の完成を目指して南門が目下復元工事中だった。 多賀城南門
復元工事中の多賀城南門
ここからもう1つ道路を渡った先が、多賀城の核心部分だ。
まず、幅13mで再現された政庁南大路が来る者を出迎える。こういう大きな道が中央に北方向へと延びているのは、当時の都だった平城京に倣ったのだろうか。 多賀城政庁南大路
多賀城政庁南大路
多賀城城前地区
多賀城城前地区
その右(東)側は、政庁の南側に位置する役所(城前官衙)の跡地で、主屋が再現されたほか、その他の建築物の様子も掘立柱で表現されている。
政庁南大路の階段を上ると、開けた場所に出る。南門跡石敷広場を過ぎた先に、多賀城の中枢である政庁跡が再現されている。 多賀城政庁跡
多賀城政庁跡
後殿跡東北殿跡を過ぎて、遺跡最深部の更に向こうにある多賀城跡管理事務所に辿り着き、ようやくここで100名城のスタンプを頂く。
来た道を引き返しながら、1300年前という途方もない昔の歴史・文明の痕跡のロマンをあらためて楽しみつつ、遺跡を後にした。

これで今回の城巡りは終了。宮城の100名城・続100名城全制覇だ。これで東北は山形の3城を残すのみとなった。

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