バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

中国・雲南、貴州

石林・2 ~典型的な観光地


乃古石林を参観した後、私たちは再びミニバンで石林一の観光名所・李子箐石林へ向かった。
李子箐石林
李子箐石林
到着後、まずは昼食。ツアーに組まれている食事で、久しぶりに大勢で割と上等な料理に舌鼓を打った。
食事の最中、女性クルーがどこかに携帯電話をかけ始めた。
「もしもし、私! 今雲南にいるの。で、今日本のお客さんも一緒なのよ」
どうやら、遼寧師範大学の日本人留学生らしい。彼女は私に、ある人の日本の住所を相手に教えたいので、朗読してくれないかと頼んだ。お安い御用だ。私は相手に住所を告げ終えると、再び彼女に電話を返した。
「もしもし、今の人はあなたと同じ、大連に住んでる留学生なの。一昨日、大連から昆明に行く飛行機で一緒になって…」
そうそう。それで今日、偶然再会したのだ。
昨日も、雲南民族村で見かけたのよ
え、昨日も!?」 ―― 思わず、箸を持つ手が止まってしまった。私は気づかなかったのだが、どうやら白族寨で結婚式の表演をぼーっと待っているところを目撃されたらしい。やはり観光客が訪れるところは、似たり寄ったりのようだ。
石林
人、人、人の石林
それにしても、李子青石林はどこを歩いていても、人、人、人だ。特に、岩肌に赤い文字で「石林」と書かれている場所では、カメラを構える者、カメラを向けられてポーズをとる者、「民族衣装を着て写真を撮らないか」と声をかけてくる現地の者など、ここは正しく“典型的な観光地”だ。この場所以外でも、噂通りに土産の売り子がややしつこい。落ち着いて見られるという点,において、先程訪れた乃古石林の方がはるかにいい。おまけに雨まで降り始めて、楽しさも半減といったところだ。
それでも、やはり不思議で一見の価値がある名所であることは疑いない。無理をして言えば、ではあるが、小雨の石林もまた、風情がある。
帰りの列車でも、テレビクルーたちとのゲームでの交流で盛り上がった。ちょっと恥ずかしい罰ゲームつきで、周囲の注目を浴びたりもしたが、それもまた楽しかった。
昆明に戻り、彼らに食事に誘われもしたが、私はこの日の夜の列車で大理に向かわねばならなかったので、残念ながらそれはお断りせざるを得なかった。名残惜しいが、彼らとはここでお別れだ。
適当に時間を潰した後、私は列車に乗り込んで次の目的地・大理へ向かった。

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