ラサ-13 ~ネパール行きへ前進
2007年7月11日
午後、ビラに書いてあったヤクホテルの1007号室に行ってみると、ヨシヒロの言葉通り、日本人の男女がいた。
「こんにちは。ビラを見て来たんですけれど」
「こんにちは。(中国)成都のシムズゲストハウスにいましたよね」
「え、あそこに居たんですか!?」
直接話をした訳ではないので私は気づいていなかったが、彼らはシムズで私を見かけていたのである。
ヨージ、ナナというその男女は奈良から来た夫婦で、30歳を目の前に夫婦での世界一周を目指しているという。成都からラサへは飛行機で来て、今はネパールを目指して同行者を募っていた。
2人は既に私が貼り出していたビラを見ていたのだが、ヨシヒロの都合もあって「出発:7/13」としていたので、日程が合わないと諦めていたという。しかし今は、7月18日までに出発すればよくなったので、私と彼らの日程はぴったり合うということになる。とんとん拍子で話は進み、彼らと行動を共にすることが確定した。ネパールへ向けて、今度こそ大きな前進である。
さて、もう1、2人仲間が欲しいところだ。ビラは引き続き貼り続けるとして、私が参加したことで一部内容を書き換える必要が発生した。私も同行して各ホテルのビラの書き直しに出かけることにした。
と、ヤクホテルを出た瞬間のことだった。背後から私の名前を呼ぶ女性の声が聞こえた。
「あ!」
振り返った先にいたのは、やはり成都のシムズゲストハウスで少し一緒だったリョウコだった。サンチュ(中国名『夏河』)を経由してラサへ向かうと言って独りで成都を出発して以来音沙汰が無く、気にかけていたのだが、思わぬところで嬉しい再会をすることができた。
試しにネパール行きの話をしてみたところ、大いに興味を示してきたが、まだラサで行きたいところがあるらしく、この日はいい返事をもらうことができなかった。
夜の闇の中、ライトアップされたポタラ宮
リョウコが泊まっているというプンツォカサン(Phuntsok Khasang)ユースホステル(以下『P.K.YH』)が気になり、この日夜、ワタルと夜のポタラ宮を見に行く途中で立ち寄って彼女に案内してもらった。
内部は吹き抜けになっていて開放感があり、なかなか奇麗である。ドミトリーは会員なら20元でキレーホテルよりも5元安い。私はYHの会員証を持っているので有効活用したいところだ。
このYHの屋上からは、夜にはライトアップされたポタラ宮をくっきりと見ることができる。せっかくなので三脚を立ててポタラ宮のある夜景の写真を撮った。
ワタルも三脚を使いたいと言うので貸した瞬間、23時 ―― ライトアップが終了した。
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