バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第5部 北インド、パキスタン

フンザ-8 ~山と谷にお別れ

2007年8月16日

いつもより更に早い5時に起床。4日間の宿代と食費を清算する。
宿の主であるハイダー爺から、昨日ネットカフェの主人が言っていたカラコルム・ハイウェイの土砂崩れの話を改めて聞かされた。どうやらやはり本当らしい。
「行くか行かないかはあんた次第じゃがな」
ハイダー爺が言う。既に気持ちがインドに向かっていた私は、それでもやはり先へ向かうことにする。足止めされたらされたで、それはその時考えよう。
ハイダー爺や従業員、起きていた宿泊者らに別れを告げ、6時10分、ゼロポイントから満員のワゴン車に乗ってまずはギルギットへ向かう。
車窓から、シルエットになった禿山の向こうに雪山だけが光を浴びて真っ白に輝いているのが見える。フンザの山と谷は最後のお別れの瞬間まで私を楽しませてくれた。

真っ白に輝くラカポシ峰
シルエットになった禿山の向こうに輝くラカポシ峰
ギルギットのバススタンド
ギルギットのバススタンド

ギルギットには2時間半ほどで到着した。話によると、ミニバスなら通れるようなので、ラワルピンディ行きのミニバスのチケットを購入した。但し、出発は15時とかなり待たされた。
日本から流れてきた中古のバス
日本から流れてきた中古のバス
来た時から気になってはいたのだが、ここギルギットのバススタンドには、日本から流れてきた中古のバスやバンが実に多い。しかも、店名や電話番号が書かれたままのものまである。意外な場所で、日本とパキスタンの意外な繋がりを見ることができた。いずれにせよ、日本のものが中古とはいえパキスタンでお役に立てていると思うと何だか嬉しい。

6時間半待ちでようやく、ギルギットを出発。カラコルム・ハイウェイを今度は南下する。
慣れというものは恐ろしい。カラコルム・ハイウェイでのバスの揺れはもう殆ど気にならなくなっていた。

※後から聞いた話だが、どうやら大型バスもその時既に通ることができたようである。

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初めまして。読ませて頂きました。
フンザすごいですねぇ。
俺も行ってみたいんですけど、
イスラマバードからカリマバード
までのカラコルムハイウェイの
治安と道路の舗装状況はどんな感じですか???道は舗装が良くなくて崖に落ちる危険が多々あると聞きました。
よろしくお願いします。

ともやさん、はじめまして。

カラコルムハイウェイですが、まず治安に関しては、危険を感じるようなことは全くありませんでした。
舗装状況ですが、おっしゃる通り余りよくありません。幅も片側1車線だけと狭く、崖に落ちる危険性は確かにゼロとは言えないでしょう。
同時に心配なのが、上からの土砂崩れ、落石です。私の時も、帰りの1日前に土砂崩れで道が塞がったという情報が入り、インドへの帰還に一時暗雲が立ち込めましたが、次の日には復旧して無事通ることができました。(これは乾季ならほぼ問題ないでしょう)

訪問を検討される場合は、以上を十分に考慮に入れてから行ってください。

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