バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

ラダック、北インド(2011年)

ダラムサラ(16)~チベット亡命政府、図書館

2011年10月12日

マクロードガンジ南側からロウアー・ダラムサラに下る道の途中に、チベット亡命政府の各官庁が集まるガンチェン・キションチベット図書館がある。日本で言えば霞が関に相当する場所と言えるが、各官庁の建物はアパートと見まがうほど小さく、霞が関とは随分雰囲気が違う。
チベット亡命政府は、公式には国際社会に認められていないものの、今のところチベット人による唯一の正統な政府機関である。ここで、先日首相に選任されたセンゲ氏を中心に役人たちがチベット難民のために、そして世界に「Free Tibet」を訴えるために日夜働いているのである。
ガンチェン・キションの広場
ガンチェン・キションの広場

ダライ・ラマ公邸や中心寺院のツクラカンのあるマクロードガンジからこんなに離れた場所に官庁を建てるというのは、「政教分離」を考えてのことなのかもしれない。

その一角にあるチベット図書館は、蔵書を管理すると同時に、世界各地から留学生らが集まってチベット文化を学ぶ場にもなっている。
チベット図書館
チベット仏教の文物も一部管理しているようで、館内の一角には博物館もあって公開されている。スペースは狭いが、仏像やタンカ(仏画)など優れた文物が展示されている。中でも、展示室中央に展示されている2つの立体曼荼羅は必見。

この一帯で活動する人々の祈りの場として建てられたのか、近くにはネチュン・ゴンパという僧院もある。昨日訪れたチェチョリン・ゴンパなどと同様、赤・白・黄を基調とした伝統的な薫りのある正統派?ゴンパである。
ネチュン・ゴンパ

更に、ガンチェン・キションから幹線道路を少し下った所には、チベット医学の中心地であるメンツィカンもある。
メンツィカン

これらの施設で活動している人々の努力が、チベット難民の生活の改善、チベット文化の継承、ひいてはチベットの自由化という形で結実することを切に願う。


ちなみに、私はネチュン・ゴンパの屋根が見えた時点で斜面の細道を歩いて下ったのだが・・・
もう少し幹線道路を先に進んでいれば、こんな立派な入り口があり、整備された道を辿って行くことができたのだった。
ガンチェン・キション入り口

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コメント(2)

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電気猫様

私は単に興味本位で行きました。このへんでも動機づけが違ってますね(笑)。

図書館内の博物館は一見の価値ありです。次回はぜひ。

私は翌13日にガンチェン・キションへ行きました。
教育省の人と学校支援の打ち合せが目的だったので、図書館やネチュン・ゴンパは行けませんでしたが、次回は行きたいと思います。

友人が薬とお香を買うというので、メンツィンカンには行きましたけどね。

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