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世界への旅(旅行記)

カナダ西部

バンクーバー-2 ~海辺を歩く

2019年12月28日

ウォーターフロントで一際目立つ建物が、カナダ・プレイスだ。帆船を彷彿とさせるこの建物は、1986年のバンクーバー万博の際にカナダ館として建てられ、現在ではホテル、国際会議場、映画館として使用されている。
カナダ・プレイス
カナダ・プレイス
私は、ここから海沿いの遊歩道をスタンレー・パークまで歩いてみることにした。

右手に海を見ながら国際会議場、ショッピングモールの横を過ぎると、左手にバンクーバーの摩天楼群が見えてきた。やはり西カナダの中心都市。大都会である。 海辺の遊歩道から望むバンクーバーの摩天楼群
海辺の遊歩道から望むバンクーバーの摩天楼群
「Harbour Air」の水上飛行機
着水体制の「Harbour Air」の水上飛行機
と、海の方を見ると、小型のセスナ機が海面に向けてぐんぐん降下してくる。よく見ると普通のセスナではない。機体の下に何か白いそりのようなものが付いている。
実はこれ、「水上飛行機」と呼ばれるもの。機体の下に付いているのはフロートで、これで水上を進むことを可能にしている。遊覧飛行を楽しめるほか、ヴィクトリア、ウィスラーといった近郊の都市への移動にも使われている。

スタンレー・パークには30分ほどで到着。更に公園内のお目当ての場所まで足を動かし続ける。 スタンレー・パークから望むバンクーバーの摩天楼群
スタンレー・パークから望むバンクーバーの摩天楼群
しかし、公園に入ったあたりから、雨が降ってきた。最初のうちはまだ良かったが、次第に雨脚が強くなってきた。
こともあろうに、これだけどんよりとした曇り空だったにも関わらず、私は傘を持ってくるのを忘れていた。時折木々の枝の下を雨宿りしながら、私は目的地へと急いだ。

20分ほど雨にたたられながら歩いて、ようやく目的地到着。
そこにあったのは、8体のトーテムポールだった。
トーテムポールは、北米大陸北西海岸に住む先住民族が作る彫刻の柱で、先祖から伝わる神話・伝説、家の歴史などが動物や人の形を借りた図案で刻まれている。ここにあるトーテムポールは、ハイダ族など7つの部族によるものだという。
正直、見て意味が分かるものではないが、独特の美術センスに心を引かれた。
アメリカやカナダは、イギリス、フランス等ヨーロッパ諸国の植民地となり、今や本来「よそ者」であるヨーロッパ系の人々が多数を占めるようになっている。だからこそ私は、カナダにやって来て真っ先に、本来の住人である人々の文化に触れたく思ってここに駆け付けたのだ。 スタンレー・パークのトーテムポール
スタンレー・パークのトーテムポール
まだ止まない雨の中、帰り道を急ぐ。公園を出てようやく屋根のあるバス停に到着するまで2kmもの道のりを要した。

バスとスカイトレインを乗り継いで宿に戻り、この日のバンクーバー巡りは終了。
バンクーバーにはもう1日滞在する。明日は「バンクーバーの自然」をテーマに歩く予定だ。

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