バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

スリランカ、インド

ゴール ~海辺の要塞街

2015年5月4日

ゴールの半島を囲む城壁
ゴールの半島を囲む城壁。右がムーン要塞
コロンボからの列車が到着したのは、ゴール(ガッラ、ガル)という街だった。古くからアラビア商人の貿易拠点となり、ポルトガル、オランダ、イギリスという西洋列強のアジア侵略の拠点となった海洋都市である。
駅から南へあるくとすぐに、海にせり出した小さな半島がある。この半島は、これらの列強が建てた砦(フォート)に守られた城塞都市であり、海辺には今も半島を丸ごと囲むようにして当時の城壁が残っている。

まずはムーン要塞時計塔を右手に見ながらメイン・ゲートをくぐる。
砦の内部には植民地支配時代の古めかしいコロニアル様式の建物が立ち並ぶ旧市街が残っている。その点ではキャンディあたりと似ている面もあるが、オール・セインツ教会オランダ教会などのキリスト教建築が目立つ点が、これまで巡ってきた仏教色の強いスリランカの街とはやや雰囲気を異にしている。

オール・セインツ教会
オール・セインツ教会
オランダ教会
オランダ教会。右に見えるのがホテル・アマンガラ

コロンボにも同じ名前のものがあるショッピングモールのダッチ・ホスピタル近くから、要塞の城壁上を歩くことができる。
その上から見えるのは、言うまでもなく…

灯台のある城壁から望むインド洋
灯台のある城壁から望むインド洋


インド洋

インド洋はこの日の朝にもコロンボで見たばかりが、その時は「広い」という印象だけだった。しかし、今目の前に広がる海には「広い」に「美しい」が加わってくる。コロンボの海より遥かに青く、遥かに澄んでいて、海水浴を楽しむ人々も少なくない。そして、ここが熱帯の国であることの証しである、岸辺に生える椰子の木々がトロピカル感を演出する。

ゴールの要塞から望むインド洋
ゴールの要塞から望むインド洋
海水浴を楽しむ人々
海水浴を楽しむ人々

地球に敷かれた青いじゅうたん ―― その先にくっきりと見える水平線の向こうには、東にはマラッカ海峡が、西北にはインド亜大陸が、更に西にはアフリカ大陸がある。世界に繋がる海を目の前に、「大航海時代」にしばし思いを馳せる。

コロニアル様式の建物が並ぶゴールの町並み
コロニアル様式の建物が並ぶゴールの町並み
ザ・フォート・プリンターズ
ザ・フォート・プリンターズ

もう一度、ゴール旧市街の街中を散策する。高級ホテルのアマンガラザ・フォート・プリンターズ、ゴールの歴史や伝統を伝えるゴール国立博物館ヒストリカル・マンション等々、いずれも近世の面影を残すコロニアル調の建物で、歴史的風情を感じさせる。しかし、この歴史的風情も、見方を変えればまた“侵略の爪痕”なのだ。

ゴールの街巡りを終え、コロンボへの帰途に就く。
来た時南下してきた鉄道を、今度は北上する。逆なのは列車の進行方向だけではない。来た時は陸側の東に傾いていた太陽が、今度は海側の西に傾いている。
西陽が海面に反射して、キラキラ輝いている。インド洋は見えなくなるその最後の瞬間まで、私の心を掴んで離さなかった。

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