バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アメリカ、メキシコ、キューバ

グランド・キャニオン ~アメリカの「憧れの大地」

2016年10月26日

7時30分、アムトラックのフラッグスタッフ駅。
昨日もお世話になったアリゾナ・シャトルの車に乗り込み、7時45分、出発。

9時30分、目的地の入り口に到着。構内は大変広く、移動は無料のシャトルバスが頼みだ。

その場所とは…

グランド・キャニオン

正直、私はアメリカ合衆国という国は余り好きではない。この国の根底にある「イギリスによるネイティブの侵略」という要素、そして何より「世界の盟主」気取りで他の国(ベトナムとかイラクとか)の戦争に首を突っ込んではぐちゃぐちゃにしていくところがどうしても好きにはなれない。
しかし、人間がそこに住む前から存在している「大地の魅力」ということになると、そんなことは関係無い。
私にとって、「アメリカの大地の魅力」の代表がグランド・キャニオンだった。なので、アメリカ西部に行く機会があればぜひ訪れたいと常々思っていたのだ。

シャトルバスでビジター・センターに移動。その裏にあるマーサ・ポイントが、私にとってのグランド・キャニオンのファースト・ビューとなった。
マーサ・ポイントからのグランド・キャニオン
マーサ・ポイントからのグランド・キャニオン

「うわあぁぁぁぁ!」

メキシコのテオティワカンでピラミッドを見た時同・カンクンでエメラルドグリーンのカリブ海を見た時に劣らない感嘆の声が、私の喉の奥から絞り出るように溢れていた。

見渡す限りの大地。
その大地を切り裂くように、コロラド川が、雨が、風が織り成した、大小さまざまな天然の「岩の彫刻」が無数に並んでいる。
岩の表面には、幾層もの地層が剥き出しになっている。

これだけの地層を積み重ねるのに、どれだけの時間がかかったのか…
そして、これだけの地層を顕わにさせるほど川が大地を穿つのに、どれだけの時間がかかったのか…

大地の営みの、時間・空間双方のとてつもない壮大さに、ただただ驚嘆するばかりだ。
これもまた、私にとっての大いなる「憧れの大地」であることは疑いなかった。

サウス・カイバブ・トレイルのグランド・キャニオンの風景
サウス・カイバブ・トレイルの風景
シャトルバスで東に行った所にあるサウス・カイバブ・トレイルでは、時間が許す限り谷を下ってみた。
しかし、下りても下りても谷底が近くなる感覚はない。それほどまでに、グランド・キャニオンの谷は深いのだ。
一方で、背後の壁はちょっと下っただけでぐっと高くなる気がするので、深い所に呑み込まれていくような感覚満載である。

谷下りは適当なところで打ち切って、上のメイン散策路に戻る。

更に東へ。シャトルバスで行くことができる最東端のヤキ・ポイントで絶景を楽しむ。
先ほど歩いた谷底への道も見ることができたが、私が引き返したポイントが谷底までの半分にも達していないことが分かった。繰り返しになるが、グランド・キャニオンの谷は一体どれだけ深いのだろう。 ヤキ・ポイントからのグランド・キャニオンの風景
ヤキ・ポイントからの風景

今度は西へ。シャトルバスのカイバブ・リム・ルート(オレンジ・ルート)を端から端まで乗って、ヤバパイ・ポイントに到着。
ヤバパイ博物館
ヤバパイ・ポイントからの風景
フェニックスのモーテルの室内
ヤバパイ博物館
ここでは渓谷の絶景は勿論、ヤバパイ博物館で、グランド・キャニオンが如何にして形成されたかを知ることも楽しみの一つだ。

カイバブ・リム・ルートのシャトルバスで一旦国立公園入り口のビジターセンターに戻った後、更にビレッジ・ルート(ブルー・ルート)、ハーレッツレスト・ルート(レッド・ルート)を乗り継いで、今度は西へ。パウエル・ポイントを訪れる。
パウエル・ポイントからのグランド・キャニオンの風景
パウエル・ポイントからの風景

パウエル・ポイントから少し西へ歩くと、ホピ・ポイントがある。このポイントからは大地の裂け目の奥にちらりと、コロラド川の姿を確認することができる。
周囲に広がる広大なグランド・キャニオンの展望と比べると、コロラド川はごく細い川に思われた(実際のところ、ここから見えるコロラド川の川幅は100mにも満たない)。
ホピ・ポイントのグランド・キャニオンの風景
ホピ・ポイントから望む、大地を穿つコロラド川
それでも、あの小さな川がこの複雑で切り立った地形を造り出したというのだから、やはり自然の力、そして地球の営みのスパンの長さには敬服せざるを得ない。

ここでグランド・キャニオン巡りは打ち切り。シャトルバスを乗り継いでビジターセンターに戻り、15時15分のアリゾナ・シャトルでフラッグスタッフへ向かう。
本当はその3時間後の便まで遊んでいたかったのだが、それにしてしまうと、万一の場合に次の移動の時間に間に合うか微妙だったので安全策を採ったのだが、グランド・キャニオンを巡るのに5時間は決して十分とは言えない。やはりあと3時間あってもよかった気がした。

21時少し前のアムトラック(全米鉄道旅客公社)の列車で、フラッグスタッフを出発。一路、11日前に今回の旅の出発点として降り立ったロサンゼルスへ
明日で旅は終了。いよいよ帰国だ。

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