バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

大陸中国・西安―河南―北京

北海公園ほか ~中心街へ移動

1993年12月29日

この日から、宿を北京市街中心に移すことにした。さて、どこのホテルにしようかと考えてきたが、3日前に動物園で会った樋田君の言っていた、越秀大飯店に行くことにする。
まずバスで西直門まで行き、地下鉄に乗り換え、宣武門駅で降りると、まさしく目の前にある。確かに、交通アクセスは抜群なのだが、一番安い部屋で200元と、今まで利用してきたどのホテルよりも高く、その割にはお世辞にもきれいとは言えない。
しかし、服務員の態度は今までになく良く、それにやはり、地下鉄駅へ徒歩1分未満のロケーションが魅力的だ。泊まるとしても3泊だけだし、手持ちの金もまだ十分、残っている。
結局、ここに決めることにした。
しばらくテレビの日本語会話講座などを見ながら室内でくつろいだ後、そこから1kmほど北にある、西単の民航オフィスで、帰りの便のリコンファームを済ませる。さらにそこから、途中で土産の偵察などをしながら、故宮の西北にある北海公園へと歩いた。
九龍壁
北海公園の九龍壁
この公園の一番の見どころは、九龍壁。1メートル以上はあるかと思われる、9匹の龍が彫られた、大きく、色鮮やかな壁だ。ここの他にも、故宮や山西省大同市にも、同様のものがあるという。
体調が余りすぐれなかったこともあって、残念ながら当初行くつもりだった大同へは行けなかったが、洛陽の龍門石窟に併せ、ここの九龍壁を見られたことで、少しは無念さ(?)が晴らせたような気がする。
北海公園
北海公園の白塔
その後、白塔を横目に、出口へと向かったが、思わぬ近道を見つけた。
頤和園の昆明湖と同じように、池に分厚い氷が張っていたのだ。
飽きもせず、ミシミシときしむ氷の上を歩いて出口にたどり着き、近くのケンタッキー・フライドチキンで一息ついた。
北海公園のすぐ近くに故宮や歴史・革命博物館があるのだが、宿の移動やリコンファームに時間を費やしてしまい、とても見学している時間は無い。この日は、毛主席記念堂だけとなった。
入場料代わりに荷物預かり代を払って中にはいると、ロウで覆われた毛沢東の遺体が安置されている。
[これが、毛沢東か。中華人民共和国建国、文化大革命。彼の歴史上の功罪は…]
などと考える間もなく、あっという間に観覧は終わってしまった。彼の遺体以外、何も無い所だったのだ。
(今にして考えれば、毛沢東の墓参など狂気の沙汰としか思えない愚行をしてしまったものだ)

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