バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第1部 香港、大陸中国東中部

武夷山 ~山と川と烏龍茶

2007年5月11日

列車は8時半、武夷山駅に到着した。
群がってくるバイクタクシーの客引きをすり抜けて、駅前のホテルに入る。そのホテルに出入りしていたバイクタクシーの運転手に、1日60元で武夷山の景勝地を回ってもらうことにした。 玉龍谷の滝
玉龍谷の滝

武夷山は、福建省北部に位置する世界遺産に登録された山だ。山と川の風景が見事であるほか、烏龍茶の名産地としても知られていて、私も武夷山巡りの途中、お茶屋で本場の烏龍茶を賞味させてもらった。
一番の見どころは武夷宮を中心とする一帯だが、まずはそこを通り越して、武夷山国家自然保護区の方へと向かった。
最初に訪れたのは、玉龍谷。緑あり、清流あり、滝あり、洞窟ありの、自然をいろいろな形で楽しむことができる場所だった。
しかし、その後に訪れた場所も清流と滝の光景ばかり。風景としては悪くないのだが、いい加減食傷気味になってくる。
私を一番げんなりとさせたのは、武夷山国家森林公園。自然の風景ではなく、フィールドアスレチックが中心なのだ。せっかくの風景も遊具で損なわれている。名前に惑わされて入場してしまったが、こんな場所に長居は無用だ。さっさとメーンの場所に行きたかったので、遊具に触れることもなくそそくさと駆け抜ける。

夕方近くになってようやく、武夷山風景区のメーンの一つである九曲渓を訪れることができた。
九曲渓は、川が武夷山の山あいを9回曲がって流れていることから付けられた名前である。ここでは、筏での川下りが訪問者の人気を呼んでいる。
私が立ち寄ったのは、九曲渓と道路が接近している二曲と呼ばれる場所。目の前を九曲渓の清流が流れ、その上を筏が次々と通り過ぎていく。左の方に目をやると、高さの違う細長い岩の柱が幾つもくっついたかのような不思議な形をした玉女峰が川の向こうにそそり立っている。

九曲渓と玉女峰
九曲渓。中央に見えるのが玉女峰
武夷山大王峰
武夷山大王峰

その後ようやく、本命の武夷宮一帯に辿り着いた。
このエリアでは武夷宮や朱熹記念館などの歴史的建築物を楽しむこともできるが、主役はやはり山である。特に目立つのが、山の上に更に岩山が突き出したような大王峰。先ほどの玉女峰とペアになっているともいわれている。これら独特の形をした山々こそ、武夷山を名山たらしめている所以(ゆえん)なのだろう。

前半に余計な所を回ったため、残念ながら山を登る時間は無くなってしまった。それでも、今回の旅で初めて大自然の中に身を置くことができ、それなりに満足することができた。

コメント(2)

いいところですね、今度行きたいです。

HDさん、初めまして。武夷山はいい所でしたよ!ちょっと行きにくいけれど、おすすめできます。列車の旅も味があって実に面白かったです。

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