バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第3部 チベット

ラサ-17 ~チベット僧のコミュニティ・セラ寺

2007年7月17日

ギャンツェ・シガツェ・エベレストベースキャンプ巡り前日の朝。5人全員でキレーホテルのナクチュ旅行社に集合。最後の手続きのためにパスポートを預ける。
パスポートを返してもらえる1時間後まで、近くのバザールで明日から必要なものがないか探し、軍手などを買う。
その後旅行社に戻り、パスポートを返してもらうが、残金の支払い等は夕方となる。 セラ寺
セラ寺はチベット僧たちのコミュニティだ

午後から、ヨージ・ナナ夫妻とセラ寺(セラ僧院)へ出かける。先日訪れたばかりだが、写真を撮り直す必要に駆られて今回2度目の訪問となった。
ラサ中心街からバスで、ラサ盆地の北側へと向かう。そこに聳える山の麓に、セラ寺はある。
山門へ向かう参道を歩いていると、子どもの物乞いが数人、しつこいほどまとわり着いてくる。可哀想だとは思うが、金は他人から貰うものだという考え方を子どものうちから植えつけてしまうこともまた罪である。私たちは子どもたちを振り切って寺の山門をくぐった。

山門をくぐった先には比較的広い道があり、そこを中心に幾つもの建物が建ち並んでいる。20世紀初頭に河口慧海らが学んだというこの寺院には修行僧が大勢おり、私が持っていた寺という概念を通り越して、チベット僧の一大コミュニティと言ってもいい程だった。

ツォクツェン
ツォクツェン(大集会殿)
ハムドン・カンツァンとタンカ台
左側にハムドン・カンツァン、右側にタンカ台が見える

勿論、建物の一つ一つをピンポイントで見てもその価値が感じられる。一際大きい堂が、中央にあるツォクツェン(大集会殿)だ。内部に入ってみると、壁一面に幾つもの仏画が描かれている。残念ながら、仏画そのものが色あせていたこと、室内の証明がチューメだけで薄暗く、その詳細までは見えなかったが、その雰囲気にも誘われていつの間にやら壁に向かって祈りを捧げていた。
一番奥にあるハムドン・カンツァンは高台に建てられた、金色の屋根が目立つ堂だ。ここのテラスに出ると、セラ寺を見渡すことができ、その向こうにはポタラ宮を望むこともできる。
一番目立つのが、奥右側に見えるタンカ台。ショトン祭りの際には、ここに巨大なタンカが掲げられるという。このタンカ台を見ているだけでも、どれだけ大きなタンカが掲げられるのか想像することができる。

セラ寺には建物や仏像・仏画以上に見る価値のあるものがある。しかし、それは午後3時にならないとお目にかかることができない。私とヨージ・ナナ夫妻はそれまでの時間、思い思いの場所を回って時間を潰すことにした。

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