バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第4部 ネパール

カトマンズ-ポカラ ~牧歌的な風景、湖と山の街

2007年7月31日

目が覚めると、朝5時。確かにバスの出発時間は早いのだがちょっと早すぎた。
ゆっくりと朝食を取り、荷物を整理して宿を出て、新王宮南西のバス乗り場へと向かう。
私が乗ったのはBlue Sky Travelのツーリスト・バス。リクライニングもあってネパールのバスとしてはまあいい方である。バックパックは車体の下ではなく屋根の上に置かれた。折りしも天気は雨。タメルで買っておいたバックパックのカバーが早速役に立った。

バスは7時15分に出発した。喧騒のカトマンズを離れると、車窓の外にはコダリからカトマンズに来る時に見たのと同じような牧歌的な風景が再び見えるようになってきた。人が住む場所ものどかな村落である。カトマンズは決して嫌いではなかったが、あの喧騒と空気の悪さには少々辟易としていたので、この風景には実に心の洗濯をさせてもらった。

田園風景
カトマンズ-ポカラ間の田園風景
村の風景
カトマンズ-ポカラ間の村の風景

14時すぎ、ネパールの第2の都市・ポカラに到着。ツーリスト・バスパークで車の外に目をやると、見覚えのある顔があった。チベット・ラサ以来親交のあった日本語がネイティブ並みの韓国人・ムンシクである。バスを下りてから聞いたところによると、ワタルらが来るのを待っていて毎日バスが到着する頃にバスパークまで足を運んでいるという。ご苦労様である。
ムンシクの泊まっていたゴータマ・ゲストハウス(シングル110Rs)に案内してもらい、そこにチェックインした。更に、宿の近くはインターネットカフェが99Rs / 時間とかなり高いのでバスパーク近くの安いインターネットカフェ(30Rs / 時間)を紹介してもらったりもした。先行者がいるとこういう時ありがたい。

ポカラは、湖と山の街。
カトマンズから西へ200kmの場所に位置するフェワ湖の東に発展した街で、ゲストハウス(GH)等は国王別荘もある湖岸のレイクサイド、湖東南端に造られたダム傍のダムサイドの、2つのエリアに集中している。私たちが泊まっているGHはレイクサイド側だ。
フェワ湖
フェワ湖

そして北には、アンナプルナ・ヒマラヤが聳えていて、ここポカラはアンナプルナ・トレッキングの拠点になっている。東西に連なる海抜約7000~8000mの白い山脈を、海抜800mの地点から黒っぽい湖面の上に見上げることができる
 ―― 天気さえ良ければ。
またしても、いまいましい雲に雪山の景色を阻まれてしまった。この時期にヒマラヤを見るのは相当難しい。とはいえ、到着当時の99%雲の空に比べれば、次第に青い部分が顔をのぞかせつつある。明日以降の天気の好転に期待することにしよう。
この日はフェワ湖のほとりを軽く散歩するだけに終わる。フェワ湖は予想していたよりも小さく感じられたが、緑の山がそのすぐ後ろに見え、水も比較的きれいで、見ていて気分が落ち着いてくる。
そう言えば、湖を見るのはチベットのヤムドク湖以来だった。濁っていなければ、という条件付きだが、私にとって水のある風景は心を和ませてくれる効果がある。ここもまた、例外ではなかった。

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