ハノイ-ドンダン ~国境越え
2007年12月10日
朝7時。ピックアップのバイクが宿(Youth Hotel)にやって来る。またしても、バイクの後部座席にバックパックを背負って座るという無茶なやり方でバス乗り場に運ばれる。
ドンダンへの道中に見えたカルスト地形の風景
ハノイから中国・広西チワン族自治区中心都市の南寧までのバスは立派なVIPバスだった。まあ、20米ドルも払っているので、当然と言えば当然だ。
ハノイから国境の街ドンダンへの道中、そして国境を越えた後の話になるが、南寧へ向かう道中でも、ハロン湾や桂林のようなカルスト地形の奇岩が連なる光景を見ることができた。ハノイと南寧は、国境での出入国手続きの時間を含めても車で7時間半程度の距離なのだ。ハロン湾の時にも書いたが、同様のカルスト地形・地質が続いているということだ。
ドンダンには昼ごろに到着。この旅最後の、陸路での国境越えだ。足かけ12日となった2度目のベトナムとも、これでお別れである。
「ベトナム人はぼったくる」などと、バックパッカーには評判の悪いベトナムだが、私は幸いにしてそのような目に遭うこともなく、ベトナムを心から楽しむことができた。むしろ、ベトナム人の陽気で人懐っこい人柄を「悪くない」と思ったぐらいである。その人柄はインド人よりも良かったし、そして何より、「中華人民共和国」人民に比べれば天と地の差があった。
ドンダンの国境
思えば、私は今回のアジア周遊以前、陸路でのボーダー越えといえば香港-中国・深圳ぐらいしかなかった※。
それが、今回の旅だけで、
- 香港-中国
- チベット-ネパール
- ネパール-インド
- インド-パキスタン
- パキスタン-インド
- シンガポール-マレーシア
- タイ-カンボジア
- カンボジア-ベトナム
- ベトナム-ラオス
- ラオス-中国
- 中国-ベトナム
- ベトナム-中国
と、実に12回(インド-シンガポールは空路、マレーシア-タイは海路)。しかしよく考えると、中国共産党による不当な支配下にあるためにイミグレーション・税関通過こそなかったものの、チベット-中国間も本来別の国なので国境越えと考えなければならない。従って、
と、実質15回にも及んだことになる。
最後のボーダー越えの先は、またしても中国。しかし、今度の中国には“訪問”の感覚は無い。あるのは単に“通過”の感覚にすぎなかった。
あとは、ラストスパートのみだ…
※中国共産党による不当な支配下にあるためにイミグレーション・税関通過の無かったチベット-中国、東トルキスタン(ウイグル)-中国間を除く。
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