バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

カナダ西部

ホワイトホース-6 ~オーロラ再び

2020年1月1-2日

22時。昼の時と同じように、宿泊先のエリート・ホテルの部屋を出て、フロントに下りる。やはり昼の時と同じように、Northern Talesのスタッフに出迎えられ、送迎バスに乗り込む。
幾つかのホテルで客をピックアップした後、バスは一旦Best Western Gold Rush Innというホテルの前で停まる。ここでバスを乗り換え、いざ現地へ。
今回参加したのは、オーロラ観賞ツアーだった。3たび、オーロラにチャレンジすることになる。
ここで付いたガイドは、日本人だった。ネットで申し込んだ時は日本人ガイドが付くコースは締め切られたということだったが、そこは柔軟に対応してくれたようだ。

バスはホワイトホースのダウンタウンから、暫くは日中に訪れたユーコン野生動物保護区への道と同じクロンダイク・ハイウェイを進むが、今度はその時よりも更に北へと進む。
ダウンタウンから30分ほど北へ行った郊外で、バスを下りる。現地は、コテージの前に広々とした大空と大地が広がり、そのコテージ以外には家一軒無い、オーロラ鑑賞には絶好のロケーションだった。(但し、遠くのハイウェイを車が通るライトだけは時々風景の中に入ってしまう)
気になるのは空模様だ。日中の天気は曇り。夕方から少しずつ雲が薄くはなっていたが、夜中になっても天気はまだ「曇り」のカテゴリーだ。 コテージで飴作りの実演
コテージの表で焚火に当たる参加者
トナカイ
コテージの表で焚火に当たる参加者
現地では、コテージで休憩したり、表で焚火に当たったりしながら、オーロラが見えたら観測をする形だ。
ちょうど日付が1月2日に変わったあたりで、私は雪が積もる地面に三脚を固定して、コテージの中よりも表にいる時間を長くして待機する。
北の空はやはり雲がかかっている状態だったが、やがて雪原の向こうに見える山の裾野あたりがほんのり、白に限りなく近いが、よく見ると青みがかって明るい光を帯びている。 [もしかして…] カメラで長時間露光で撮影してみると、 オーロラに色づく雲
山裾に見えた、オーロラに色づく雲(0時32分頃)
やはり、山裾の光ははっきりと青い色に写っていた。紛れもなく、オーロラである――いや、正確に言えば、オーロラの光が雲に乱反射しているような感じか。
「オーロラですね」
ガイドもそう言うので、間違いない。
「弱いけど、オーロラ見えるよ!」
私はやや興奮気味に、焚き火に当たっている人や、コテージの中にいる人に伝えて回った。しかし、やはり肉眼では分かりにくいせいか、他の皆さんのテンションはそれほど上がりはしなかった。
私は暫く、角度や撮影範囲をいろいろ変えてみながら、オーロラを撮影してみた。 空に広がるオーロラ
空に広がるオーロラ(1時36分頃)
1時半を回った辺りで、先程は山裾にしか見えなかったオーロラの緑色は、かなり空の上まで範囲を広げるように写っていた。
10分後、光の範囲は更に広がっていたようだった。北の空の雲が薄くなってきたからだったが、雲に乱反射していたとみられるオーロラの光が、それにつれて薄くなってきた。どうやらオーロラ強度はそれ程強くなかったようである。 緑色が薄くなってきたオーロラ
緑色が薄くなってきたオーロラ(1時46分頃)
やがて、ツアーを終了してダウンタウンに戻る時間になった。後ろ髪を引かれる思いだったが、このへんが潮時だろう。私は写真機材を撤収して帰りのバスに乗り込み、ダウンタウンに引き揚げる。

今回は一応、肉眼でオーロラの光を認識することができた。しかし、頭上にオーロラのカーテンがはっきりと広がるという理想のシチュエーションには程遠かった。
オーロラリベンジ」はまだ達成できたとは言い難い。

※オーロラの写真はいずれも、かなり明るく補正しています。

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