バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

モロッコ

カサブランカ-2 ~モスクと大西洋と旧市街

2013年11月2日

私が向かった先にあったのは、ハッサン2世モスク。施設規模はモロッコで最大、世界でも5番目であり、高さ200mのミナレットは世界最高だという、スケールの大きい、存在感のあるモスクだ。完成したのが1993年と歴史は浅いが、イスラムの信仰・芸術を存分に体現した見事な建築物である。内部の参観時間が限定されていてタイミングが合わなかったのが何とも残念だった。
しかし、これとて私がカサブランカで一番見たかったものではなかった。一番見たかったものは、その背後にあった。

モロッコ最大のモスクであるハッサン2世モスク
ハッサン2世モスク
大西洋
大西洋。この海も日本と繋がっているのだ

―― 大西洋

海外で海を目の前にした時、私がいつも思うこと、それは、「この国の海も、日本と繋がっているのだ」ということだ。
しかも今回は、日本との時差が9時間もある国、そして今目の前にあるのは、初めて見る大西洋だ。
「うわぁぁ」
大西洋だからと言って、日本で見る海と見た目が違う訳でもない。しかし、果てしなく続く水平線の向こうから果てることなくやって来る荒々しい波を見ながらそんなことを考えていると、魂を揺さぶられて思わず嘆声を上げずにはいられなかった。
思えば、海は大地を隔てる側面もあれば大地を繋げる側面もあるという、不思議な存在だ。この大西洋を目の当たりに、私の胸には「遠くへ来たものだ」という思いと同時に「同じ地球の上」という思いもまたよぎっていた。
カサブランカのメディナ
夜の賑わい。カサブランカのメディナ

辺りが夕陽に染まるまで海を眺め続けていたせいで、帰り道はすっかり暗くなってしまった。しかし、モロッコには夜になってからがむしろ本番のものもある。
言うまでもないだろう ―― メディナ(旧市街)のナイトマーケット(夜市)である。
カサブランカのメディナのマーケットは、国連広場に面した大門~時計台~グラン・モスクのあたりが特に賑わいを見せている。観光客ではなく地元民をターゲットにしているので私が歩きまわっても特に土産として買いたいものは見当たらなかったが、食料品、衣料、日用品などが売られている光景からは、モロッコの人々の日常生活を垣間見ることができる。
最大都市という割には、ここのメディナはマラケシュやフェズほど大規模ではなく、路地も複雑ではない。そのへんが安心できるといえばそうだし、逆にもの足りないとも思えてしまう。

ともあれ、モロッコの賑やかな夜とも、今夜でお別れだ。

2013年11月3日

どうしても昨日大西洋を見た時の高揚感が忘れられず、最終日の朝も、ムハンマド5世広場などの他の名所には目もくれずに朝一番でハッサン2世モスクに出向き、海を熱い思いで眺めていた。
メディナの市場
メディナの市場は朝から活気であふれている

帰り道、ちょっとメディナを覗いてみた。昨夜回ったコースからは外れた場所になるメディナ西側の一角は食料品の市場となっていて、いろいろな種類の野菜や、モロッコならではのオレンジや、海洋国家ならではの魚などの露店が並び、朝も早くからかなりの賑わいを呈していた。このメディナの庶民的な風景こそが、昔から続くモロッコの原風景なのだろう。
そしてメディナから一歩外にでると、そこはビルディングの立ち並ぶ新市街――これが本当に同じ街なのかと、目を疑ってしまう。

新市街に戻ってフランス風の朝食を頂いたところで、今回の旅は事実上終了。あとは市電と国鉄を乗り継いで帰国の途に就くばかりだ。

世界の様々な国の様々な風景を見たいと思っているにもかかわらず、なかなかアジアを抜けだせないでいる私だが、今回ようやく、2011年のギリシャ、カタール旅行以来のアジア以外の国へ行くことができた。
アフリカもアラブも初めてではない。しかし、同じ地域、同じ文化圏でも、所変われば品変わるものだ。今回のモロッコで、全てを新鮮に感じることができた。

世界はまだまだ、未知の風景に満ち溢れている。

完

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