バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

スリランカ、インド

ダンブッラ ~洞窟の中の仏たち

2015年4月30日

キャンディのメインバスターミナルでバスに乗り、北上すること約2時間。「着いたよ」という車掌の声に促されて、道端に金色のストゥーパが建つ場所でバスを下りた。
私がバスを下りたのは、ダンブッラという街の中心街の2kmほど手前の地点。街中からは外れているが、旅行客にとって大切なのはこの場所なのである。
ダンブッラの黄金の大仏
ダンブッラの黄金の大仏
ダンブッラ石窟
ダンブッラ石窟
ここには、スリランカでも5本の指に入る仏教遺跡・ダンブッラ石窟寺院があるのだ。先述の金色のストゥーパがあるのはその入口である。
まずは博物館の屋上に鎮座する黄金の大仏に出迎えられるが、シーサーのような動物(獅子?)が口を開いているような奇妙な建物の上に金ピカの仏様が座している様子は少々滑稽にも目に映った。
さて、いよいよ参観だが、街から街への移動の途中なのでバックパックを背負っている。石窟寺院はちょっとした丘の上にあるのでどこかで預けられないかとチケット売り場で尋ねてみたところ、入場口を入って少し上った所にある警官詰め所に預けることができるという。行ってみると、確かに言われた場所にバックパックを預けている先客がいたので、そこにバックパックを預けていざ、石窟寺院へと繰り出す。
暫く歩くとチェックポイントがある。石窟寺院は神聖な場所なので土足は厳禁。ここで靴を預けて、仏たちが集う洞窟へと続くゲートをくぐった。
ゲートの先にあったのは、灰色の岩山だった。その側に立つ菩提樹の木が、ここが仏教ゆかりの地であることを物語っている。岩肌には白い壁の渡り廊下が設置されていて、その奥に石窟の入口が並んでいる。
ここには計5つの石窟があるが、一番の見どころは1300平方メートルとこの寺院最大の第2窟だ。立像、坐像、そして大きな涅槃仏 ―― 全部で56体の仏像が安置されている様子は圧巻だ。

ダンブッラ石窟第2窟の仏像群
ダンブッラ石窟第2窟の仏像群
ダンブッラ石窟内部の天井画
天井画が見事だ

しかし、それ以上に目を引くのが、天井一面に描かれた仏画だ。56体どころではないおびただしい数の仏様が描かれているほか、ブッタの生涯やスリランカの歴史も絵で表現されている。
そして、第2窟の中央に何か金網で囲まれたエリアがある。中には瓶が置かれていて、天井の岩から滴り落ちてくる「聖水」を受け止めている。実は、この水こそが「ダンブッラ」の名の由来なのだという。

「聖水」を受け止める瓶
「聖水」を受け止める瓶
ダンブッラ石窟第1窟の涅槃仏
ダンブッラ石窟第1窟の涅槃仏
ダンブッラ石窟第3窟
ダンブッラ石窟第3窟

第2窟以外にも、体長14mもの白い涅槃仏が横たわる最古の石窟である第1窟、第2窟を上回る57体の仏像が安置されている第3窟なども、仏像、壁画とも見応えは十分だ。第1窟は紀元前のアヌラーダプラ王国時代から造られ、第3、第4窟は19世紀初頭まで続いたキャンディ王国時代のもの、第5窟は20世紀初頭のものと、スリランカ仏教の歴史を感じることができる遺跡だ。
彼方にシーギリヤ・ロックが見える
彼方にシーギリヤ・ロックが見える

参観を終えて丘を下りる途中、遠くまで景色を見渡せる場所に出た。周りは一面のジャングル ―― スリランカが熱帯の地であることを実感させられる景色だった。
と、そのジャングルの向こうに山が並んで見える。その1つの頂に、巨大な岩が載っているではないか。
[シーギリヤ・ロックだ!]
私がここダンブッラの次の目的地と定めていた場所である。まだ距離はあるが、もうはっきりと見える場所まで来ていたのだ。
今日は取りあえずあの岩の麓の宿に泊まって、明日の朝にでも登る予定だが、次の大目的をこの目で見たことで、テンションは一気に上がっていた。

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