バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アメリカ、メキシコ、キューバ

サンディエゴ、ティファナ ~アメリカ・メキシコ国境

2016年10月15日

リトル・イタリーのある丘を下りて、昨日アムトラックの列車を下りたサンタフェ駅近くから、サンディエゴ・トローリーで南へ向かう。

サンディエゴはアメリカ最南西端の街である。即ち、その先にあるのは異国 ―― メキシコだ。
サンディエゴ・トローリーからの風景
サンディエゴ・トローリーからの風景。奥に見える街並みはメキシコ・ティファナだ
トローリー終点のサン・イシドロで下車するとそこはメキシコ国境の目の前だ。ここからは陸路でメキシコ最西北端の街・ティファナに手軽に行くことができる。
下車して進行方向左側に「メキシコへの新歩道」という文字と左向きの矢印が書かれた看板が目に入った。順路に従って進むと、やがて「MEXICO」と大きく書かれた壁の下に回転扉を見ることができる。 メキシコ国境への回転扉
メキシコ国境への回転扉
この回転扉をくぐった先でパスポートチェックを受ければ、入国審査書も税関申告書も無しで(但し72時間以内に戻る場合に限る)国境を越え、メキシコに入国することができるのだ。

午前9時15分、何の問題もなく、メキシコに入国。アメリカ側からメキシコ側に出るまで、5分とかからかった。
国境の建物を出て少し歩いた先ではバスやタクシーの運転手たちが「セントロ(中心街)?」と訪ねてくるが、実はセントロへは歩いてでも行くことができる。
運転手たちが客引きをしている場所から跨線橋を渡って坂を下り、交差点を渡ると右手の奥まった所に広場(ビバ・ティファナ)がある。 ビバ・ティファナ
ビバ・ティファナ
ティファナ川に架かる橋
ティファナ川に架かる橋。奥がティファナのセントロ
その奥の方に階段があり、その階段を上るとティファナ川に架かる橋がある。橋を渡ればそこは、ティファナの中心街だ。アメリカ側からでもはっきりと見えたティファナアーチと呼ばれる、その名の通りアーチ状のオブジェがこの街のランドマークタワーである。
ティファナアーチが建つティファナのセントロ扉
ティファナアーチが建つティファナのセントロ
ティファナのセントロ扉
ティファナの街並み
中心街とは言っても、大きなビルが林立している訳でもない。小じんまりとした感じの、のどかな地方の中心都市といった感じの街だ。空が青く晴れ渡っていることもあってか、街全体が噂に聞くメキシカンらしい明るさで満ちているような気がした。
治安が良くないという噂もあるが、どこにでもいる「ハーイ、トモダチー」感覚で声をかけてくるような連中がいるくらいで、特に危険な薫りもしない ―― のだが、やはり「不法就労者」やら「麻薬」やらと、この街に関して聞こえてくる怪しいキーワードに、私はやはりおっかなびっくりだった。ここでは取りあえず「メキシコ」の雰囲気を垣間見るだけで良しとして、長居はせずにアメリカへ引き返すことにした。

その判断(勘?)は正しかった。メキシコからアメリカへ向かう通路には長蛇の列が2本(右の列は登録済みの地元の人専用、それ以外は左の列)。ずらりと人が並んでいた。多くはメキシコ人である。
1時間近くかけて出入国カウンターに着くことができたが、カウンターの直前で待っている間にも、何人かの人々が別室に連れられていく。先程も書いた「不法移民」「不法就労者」が問題視されている中、結構厳重に取り締まっているようだった。

午前11時、再びアメリカ側に出る。先程アメリカ側の国境を出てから僅か2時間。ティファナの街を歩いた正味の時間は僅か1時間足らずだった。 アメリカ側の国境出口
アメリカ側の国境出口
こんなに短い時間でも、何としてもアメリカ・メキシコ国境を歩いて越えたい ―― そう考えての行動だったが、それには理由があった。
旅に出発する前、アメリカでは「メキシコとの間に壁を造る。その壁を造る資金はメキシコに払わせる!」などと馬鹿馬鹿しいことを公言して憚らない頭のイカれた男がアメリカ大統領選の共和党候補に選ばれてしまった。万一こんな輩が大統領になってしまったら世も末だが、その万一のことを考えて、この機会に、アメリカ・メキシコ国境を今のうちに歩いてみよう、と思ったのだ。そもそも、今回渡米を決意したのも、万一この輩が大統領になってしまったら、奴の大統領在任中は絶対アメリカに行くまい、という思いからの、これも「今のうちに」の渡米だった。
ところが、今回の旅の終了後、この輩は本当にアメリカ大統領になってしまった。世界はこの先、どのような方向に向かっていくのだろうか?

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