ラサ出発 ~待ちぼうけ・2
2001年8月7日
まだ表は暗い。皆が寝ているのでひっそりと出て行くつもりだったが、たまたまトイレで起きた1人に見送られて、キレーホテルを後にした。
しかし、外は雨。幸い、ホテルからリムジンバス発着点まではさして遠くなかったので、人は勿論、車もほとんど見られないひっそりとしたBeijing Streetを、私は1人、歩いて行った。ただでさえ仲間たちと別れてラサを去るというのに、また少し寂寥とした気分が強くなった。

6時間も待たされ、ようやく到着した飛行機
バスが空港に到着する頃には、辺りも明るくなっていた。
私が搭乗するのは、9時半発の成都行き。しかし、私を待っていたのは、冷淡なアナウンスだった。
「成都行きの便は機械の故障のため、12時30分発に延期となりました」
おいおい、3時間も先になるのか――しかし、仕方がない。時間よりも安全の方が第一だ。私はカセットを聴いたり本を読んだりしながら、チェックインまでの時間を過ごした。
正午、ようやくチェックインが始まり、私は待合室へと移動した。しかし、それでも出発の気配は無い。いや、それ以前に、飛行機が到着していない。結局、目当ての便が成都から到着したのは2時すぎ。離陸したのは、予定よりも実に6時間も遅れた、15時半。しかし、ともあれこれで先に進める。
私は眼下に広がる大地に目をやりながら、チベットに別れを告げた。




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