バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

ラダック、北インド(2011年)

レーのゴンパ巡り

2011年9月14日

この日はレーにあるゴンパ(僧院)を3つ訪れた。

まず早朝に、レー北東のサンカル地区にあるサンカル・ゴンパを訪れた。
メイン・バザールから緩やかな坂道を北へ歩くこと20分。ちょっと場所が分かりづらく地元の人に道を尋ねる場面もあったが、殆ど息を切らすことも無く楽に到着することができた。
一応、敷地内には入ることができたが、内部は残念ながらドゥカン(僧侶たちの修行場)を覗くことができたに止まった。
サンカル・ゴンパ

それよりも、帰る途中で見た(ということは来る途中でも通りかかったはず)、チョルテン(仏塔)が山の上まで幾つも建ち並んでいる光景の方が印象に残った。
チョルテン(仏塔)が山の上まで幾つも建ち並んでいる光景

一旦レーの街に戻って朝食をとった後、今度はレー北西のチャンスパ地区へ向かう。
このあたりは思わず飲んでしまいたくなるほど澄んだ水をたたえた川に恵まれ、レーでは珍しく林ができている、自然の豊かなエリアだ。川の東側にはタシゴマン・チョルテンという、このあたりでも一際大きなチョルテンが建ち、そのすぐ近くにはかなり古い時代のものと考えられる、仏のレリーフが彫られた石柱がたたずんでいる。
タシゴマン・チョルテン

そして、川から西へ少し離れた岩山の上にはシャンティ・ストゥーパ日本山妙法寺)が建っている。これがこのエリアを訪れた本命の目的地だ。
201109140104.jpg
レー王宮より高い位置の頂の上にあるチョルテンとゴンパには手すりも無い長い階段を上って行くことになる。幾らラダック4日目とはいえ、本格的な上りはこれが初めてとなる。酸素が薄い中、息も絶え絶えになりつつどうにか上り切った。
そう言えば、ネパール・ポカラの日本山妙法寺も山の上で息を切らせながら上った記憶がある。妙法寺はどうしてこうも高い所ばかりに仏塔を建てようとするのだろう・・・

来た道が険しかっただけに、到着後の感動もひとしおだった。ゴンパや別院のご本尊はまあ普通だったが、ここで見るべきはやはりチョルテンだ。1985年建造と歴史は浅いが、新しく大規模であるが故の存在感と、インドと日本の仏教の繋がりを示す存在意義はピカ一である。誕生・悪魔来臨・入滅という釈尊の伝記のレリーフを見つつ、手持ちのハンディ式マニ車を回しながらコルラ(聖地の周囲を右回りに回る巡礼)をさせていただいた。
そして、レー王宮よりも高い位置から眺めるレーの景色も圧巻だった。ここからはレーの町並みに加え、手前に緑豊かなチャンスパの景色も併せて見ることができ、王宮からの眺めとはまた違う味わいがあった。
しかし、数時間後には更に高い位置からレーを見下ろすことになる。

その更に高い位置とは、王宮の東側の山の上にあるナムギャル・ツェモである。
正直、日本山妙法寺を上った疲労は宿で休んだものの半分も回復できていなかった。しかし、少し無理をすれば行けなくはなさそうだ。
この日のうちに行くか否か、タイムリミット寸前まで迷ったが、

[この際だ。体を徹底的にいじめて高地に慣らそう]

ということで午後3時、ベッドに横たえてた体を起こし、体に鞭を打って山の上のゴンパへと足を動かした。

ナムギャル・ツェモへの道は、途中までは昨日行った王宮へのコースと同じである。王宮に到着する直前の地点から、何とか道と言っていい土むき出しの道を上ることになる。
そんなに驚くほどの傾斜ではないものの、酸素の薄さと蓄積された疲労とが重なって、20~30歩あるいては立ち止まることを繰り返す。しかし、さすがに体が慣れてきたのか、上り切った直後の疲労感は妙法寺の時ほどではなかった。

まずはレーで一番高い場所からの景色を楽しむ。ゴンパの正面に立つとレーの中心街の景色が見え、ゴンパの右側に移ると先ほど訪れた緑豊かなサンカル、チャンスパが見えるといった具合に、立ち位置によって見える景色が変わってくるのが面白い。

建物は、赤と白の寺院、赤一色の寺院と白一色の砦跡の3つ。うち寺院は門が閉ざされており、砦跡は老朽化が激しくて立ち入ることができず、中に入ることができたのは砦の手前一角にある礼拝堂だけだった。
礼拝堂の中は小さなストゥーパと像が2つ安置されている。それよりも、その外側に張り巡らされているタルチョ(五色の祈祷旗)の印象が強く残った。高い場所にあるだけに、時折強い風が吹いて旗を一斉にはためかせる。(確か)1回風になびけばお経を1回唱えたのと同じ功徳が得られるというタルチョ――私はこの場で、何百回のお経を唱えたのと同じ功徳を得られたことになるのだろうか。

何より印象に残ったのは、白い砦跡とタルチョの組み合わせだった。礼拝堂の周囲ばかりではない。隣の頂から繋げられた2本の綱にも無数のタルチョが宙を舞っている。
白い建造物、五色の旗、褐色の山肌、そして深い色の青空――褐色が目立つラダックの大地で、これほどカラフルでバランスのいい配色が見られる場所は稀ではないだろうか。
ナムギャル・ツェモ

素晴らしい情景に心を満たして下山する。そのためか、出発前に心配していた疲れだが、頭や肩、背中、腰などは思いの外軽やかだった。しかし、脚だけはさすがに少々重い。おまけに、帰り着いたゲストハウスで階段を上る途中、左膝の下をしこたま打ってしまい、山登り中の何倍もの痛みが左足を襲った。
この文章を書いている現在、少しは痛みも治まったが、明日も予定している10km以上の徒歩を果たして予定通りに実行できるかどうか、少し心配である。

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