バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

フィンランド、スウェーデン

ナーンタリ、トゥルク ~ムーミンの島(冬は上陸不可)とフィンランドの古城

2018年1月4日

この日はヘルシンキ近郊にあるフィンランド南部の街を巡ることにした。

午前7時半。ヘルシンキ駅でフィンランド鉄道(VR)の列車に乗り込む。
ちょうど2時間で、19世紀まではフィンランドの首都だったというトゥルクに到着。この街自体にも見るべき場所はあるが、それは後にして、私は更にバスで別の街へと向かった。
目当てのナーンタリには30分ほどで到着。三角屋根を載せたパステルカラーの家屋がどこかメルヘンを感じされるが、実はこの街の真のメルヘンは別の場所にある。
ナーンタリの町並みの写真
ナーンタリの町並み
その場所を目指すうちに、海に出た。
海外で海を見る度に思うこと――「この海も日本に繋がっている」ということだ。ただ今回は、場所が北欧だ。海だけをたどって行くと、日本に着くにはドーバー海峡、大西洋、喜望峰、インド洋、マラッカ海峡、南シナ海と果てしない道程となる。私がこれまで見てきた海の中で一番日本から遠い海となった。
海辺の高台の上には、15世紀の昔からこの街を見守るようにして立つナーンタリ教会がある。石造りの外観が中世の雰囲気を醸し出している。 ナーンタリの海の写真
ナーンタリの海
ナーンタリ教会の写真
ナーンタリ教会
そして、海岸からほど近い海に浮かぶ小さなカイロ島――これこそが、先ほど書いた「この街の真のメルヘン」の場所である。
この島にあるのは、ムーミンワールド
そう。日本人にもよく知られる童話「ムーミン」はフィンランド人(スウェーデン系)トーベ・ヤンソンによるもので、即ちフィンランドはムーミンの生まれ故郷ということになる。ムーミンワールドはその名の通り、ムーミンの世界観を再現したテーマパークなのだ。
但し、このテーマパークが開園しているのは夏の6月中旬から8月下旬と冬の2月下旬だけで、1月上旬の今は勿論閉園されている。しかし、ある本には「クローズ中でも敷地内には自由に入ることができる」とあったので、一か八か来てみたという訳だ。
海辺と島を繋いでいるのは、長さ250mの細い橋だ。本当に「敷地内には自由に入ることができる」のであれば、その橋を渡ればいいということになるが…。 ムーミンワールドの写真
ムーミンワールドへの橋は工事中で通れなかった
しかし、橋はその時工事中で、渡ること能わず――やはりムーミンワールドへ行きたいのなら、上記の開園期間中だ。オーロラも見たい、ムーミンワールドも見たいということであれば、訪問時期は2月下旬に限られるだろう。
とはいえ、ここまで来て手ぶらで帰る訳にはいかない。何か見えないかと目を凝らしてみると、赤い三角屋根の下を冠った青壁の円筒形の建物がちらりと見える。間違いない。このテーマパークのランドマークタワーであり、原作の中でムーミントロールとその一家が暮らしていた家であるムーミンハウスだ。何とかこの建物を写真に収め、ムーミンワールドの間近まで辿り着いた証しとすることができた。 ムーミンハウスの三角屋根の写真
対岸からようやく見えたムーミンハウスの三角屋根
バスでトゥルクの街に戻る。
次に乗る予定にしていた列車の出発時刻までまだ間があったので、行き残していたこの街の名所を訪れる。
トゥルク駅近くから市バスで西へ約10分。やって来たのはトゥルク港に隣接する、アウラ河口北岸に建てられたトゥルク城。13世紀後半に建てられ始めたという、フィンランド最古の城である。
一番高い部分は6階建てと、結構な大きさだ。石造りの壁は遠くから見ているだけでも堅牢さが感じ取られるが、漆喰がはがれて露わになった石組みの様子は、その堅牢な印象を更に確固たるものにしている。
それ程時間があった訳でもなかったので外観を見るに留めたが、内部の展示もかなり充実しているらしい。 トゥルク城の写真
トゥルク城
残念ながらこの地でムーミンを間近に感じることはできなかったが、次に向かう場所もムーミン詣でには外せない街だ。
「今度こそ」の思いを胸に、私は列車に身を預けて次の街へと向かった。

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