バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

フィンランド、スウェーデン

ヘルシンキ-2 ~漆黒の朝を散歩

2018年1月5日

宿の朝食を頂いた後、8時半ごろからヘルシンキの街をぶらり歩く。
何度も書いていることだが、冬のフィンランドの朝は遅い。この時間になっても空はまだ漆黒のままだ。 早朝のマンネルヘイミン通りの写真
早朝のマンネルヘイミン通り
早朝のアレクサンテリンカトゥ通りの写真
早朝のアレクサンテリンカトゥ通り
大通りのマンネルヘイミン通りから、路面電車道であるアレクサンテリンカトゥ通りに入る。空の黒さと電飾のコントラストが鮮やかだ。 元老院広場とヘルシンキ大聖堂の写真
元老院広場とヘルシンキ大聖堂
少しずつ明るくなっていく中、元老院広場に到着。その奥にある白亜の建築物が、ヘルシンキのランドマークと言ってもいいヘルシンキ大聖堂。フィンランドの国教にも近いフィンランド福音ルター派教会の聖堂である。19世紀半ば建造と築150年以上になるが、昨日見たクラシカルなナーンタリ教会に比べると随分真新しい印象だ。 ヘルシンキ大聖堂内部の写真
ヘルシンキ大聖堂内部
教会の内部をちらりと見学した後、再び氷点下の表に出る。

寒いのに、
暗いのに、
言葉も、人種も、文化も違うのに、

何だろう、この居心地の良さ。

アジア等の途上国を中心に旅歩いている私だが、この典型的な欧州の都会であるヘルシンキに、なぜだか親近感のようなものを抱いているのだった。 夜明けを迎えた海辺の街の写真
夜明けを迎えた海辺の街
海辺に辿り着いたところで、ようやく辺りが明るくなってきた。
狭い海峡を渡った先の島の海辺の高台に、これまたよく目立つ教会が建っている。生神女就寝大聖堂ウスペンスキ寺院)は先ほどのルター派のヘルシンキ大聖堂とは違い、赤茶色の壁、緑色のドームと尖塔が特徴的な正教会の大聖堂である。 生神女就寝大聖堂(ウスペンスキ寺院)の写真
生神女就寝大聖堂(ウスペンスキ寺院)
中では礼拝が行われていて、荘厳な雰囲気に包まれていた。
そう言えば、正教会の儀式を目の当たりにするはこれが初めてかもしれない。 生神女就寝大聖堂で行われていた礼拝の写真
生神女就寝大聖堂で行われていたミサ
生神女就寝大聖堂からの眺望の写真
生神女就寝大聖堂からの眺望
高台の上にあるので、なかなかいい眺望を楽しむことができる。
細い海峡の向こうに白亜のヘルシンキ大聖堂が見え、北欧の趣のある建物の間からゆったりと進み出てくる路面電車――いずれも、ヘルシンキならではの光景だ。 フェリーターミナルの写真
フェリーターミナル
島から再び「本土」へ。程なくしてフェリーターミナルに辿り着いた。今回は素通りするに留まったが、2日後には実際にこの施設を利用することになる。
線路が走る石畳の坂道の写真
線路が走る石畳の坂道
フェリーターミナル正面の大通りを渡ると、それと交差する1本のそう広くはない、北欧風の建物に挟まれた石畳の路地があった。道路の真ん中には路面電車の線路が1本、カーブを描きながら大通りに吸い込まれていく。
日本ではお目にかかれない趣の風景だったし、何よりこの線路の曲線美が私のカメラ心を動かした。観光名所でも何でもないこの場所で撮ったその写真は、今回の旅で撮った写真の中でもかなりのお気に入りの1枚となった。

<後日談>
この時に路面電車が走っている写真を撮っていなかったことに気づいた私は、2日後に再び訪れた際にチャレンジしてみたのだが、時間も天候も全く違う環境で撮ったためか、この時ほどに満足できる写真を撮ることができなかった。写真とはげに、タイミングである。

夜明けを迎えて再び元老院広場とヘルシンキ大聖堂を訪れたところで、そろそろ次の目的地へ向かわなければならない時間が近くなっていた。
ここまでずっと歩いて街を巡ってきた私だったが、ここはさすがに路面電車を利用して来た道を戻る。
夜明けを迎えた元老院広場とヘルシンキ大聖堂の写真
夜明けを迎えた元老院広場とヘルシンキ大聖堂
夜明けを迎えたヘルシンキ駅の写真
夜明けを迎えたヘルシンキ駅
夜明けを迎えたアレクサンテリンカトゥ通りで電車を下りて、10時すぎ、ヘルシンキ駅に歩き着いたところで、朝の散歩終了。宿に戻り、荷物を纏めて次の目的地へと向かう。

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