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雑記ブログ

映画『雪の下の炎』(2度目)&トークイベント

仕事を早めに切り上げて、東京・渋谷の職場近くの映画館UPLINKへ。2度目の鑑賞となる「雪の下の炎」を見に行く。
元々もう1回は見るつもりではいたが、本日は既に顔見知りになっていたキム・スンヨンさん(映画『チベットチベット』監督)と田崎國彦先生(チベット問題に詳しい学者)のトークイベントがあるということで、この日を選んで駆け付けた。

上映前、UPLINKの喫茶店で田崎先生、キム監督たちと少しばかり話をしたが、その中で田崎先生の奥さまである渡邉郁子先生が
「サイトやってますよね?『憧れの・・・』」
何と渡邊先生、このサイトを見てくださっていた!! 有難い話である。

映画のレビューは以前も書いたのでここでは繰り返さないが、パルデンさんの強い意志と慈悲の心、チベットが置かれている現状の厳しさ、ハンストの緊迫感などは何度見ても胸を打たれる。中には涙ぐむ観客すらいた。

上映が終わったところで、田崎先生とキム監督のトークイベント。映画の内容を踏まえ、チベット問題について語る。
以下、印象に残った話を抜粋。

田崎先生:
「あり得るべき映画ではない。そういうことを考えつつ、現実を見ていく必要がある」
「中国にとって最大の敵はお坊さん。デモの時にはまずお坊さんが先頭に立ち、それから一般の人たちが続く。拷問されると分かりながら自分の信念を曲げないのは、慈悲に支えられた正義が拠り所となっているからだ」
「初めのころ、毛沢東はチベットの自立も頭にあったが、抗日戦争の中で『一つの中国』の流れが強くなってきた」

田崎先生の視点はユニークで、お話を聞く度に目から鱗が落ちる思いをさせられる。

キム監督:
「映画『チベットチベット』で拷問の話をどれだけ入れるか迷った。ひどいのになると、割りばしで口につっかい棒をして口にトイレの汚物を入れるとか、処刑の際に死刑囚の息子に銃を持たせ、それに中国人が手を添えて撃つということが行われていた」
「映画『雪の下の炎』でパルデンさんが電気棒を口の中に突っ込まれる話があったが、実は私、電気棒をやられたことがあります。2004年にチベットへ行った時、お祭りがあって競馬を見ていたのですが、人間そういうものを見ていると体が斜めに(前のめりに)なってくるもので、そこへ人民解放軍兵士が『後ろに下がって!』と電気棒を持ちながら場内整備をしていたら、その電気棒が私の体の前で振られたのですよ・・・ビリビリビリ!! ほんの少しかすめただけでスタンガンのようなショックが走りました。あれを口の中に入れられたら、そりゃ総入れ歯になってしまいますよ」

そんな中で、反省を促されるお言葉が・・・

田崎先生:
チベット問題には、怒りではなく『慈悲』の心で関わっていくことが必要

分かってはいるのだが・・・行うは難しい。
「農奴解放記念日」あたりから、このブログもかなり怒りに任せて攻撃的になってしまっている。
言うべきことはきっちり言わなければならないが、「公開」ボタンを押す前に、もう一度冷静になって読みなおそう。

         反省・・・

<追加情報>
キム監督の「チベットチベット」が、6月20日よりUPLINKでアンコール上映されます!!
また、同じく6月に、「チベットチベット」が河出書房から本となって出版されます!!

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