バス憧れの大地へ

雑記ブログ

2017年GW旅 小豆島・「二十四の瞳」巡礼

土庄港からバスでまず向かったのは、小豆島オリーブ公園。白亜の洋館がたたずんでいたり、オリーブ林に囲まれるように西洋風の風車がたたずんでいたりする、明るい雰囲気の場所だ。ここでは、ポストまでオリーブ色である。
小豆島オリーブ公園
小豆島オリーブ公園
また、高台の上から見る瀬戸内海の景色が見事だ。海のすぐ向こうに横たわっているのは、「二十四の瞳」の舞台といわれる岬である。
小豆島オリーブ公園からの瀬戸内海の景色

ちょうどいい時間のバスがあったので、それに乗って次の目的地へ。先ほど高台の上から見た、瀬戸内海に張り出した岬に入る。
終点の一つ前の停留所で下りてすぐの所にあるのが、「岬の分教場」だ。「二十四の瞳」で大石先生と教え子たちが心を通い合わせた舞台を再現したものである。
岬の分教場外観
木造の校舎と教室や机、そしてレトロな学用品などを見ていると、何か、先生と子どもたちの笑い声や息遣いが伝わってくるような気がした。
岬の分教場内部

バスの終点にある次の目的地は歩いて行くことも可能だが、レトロなボンネットバスが無料シャトルバスとして運行されているので、こちらを使ってもいいだろう。
レトロなボンネットバス

岬の更に先の方にあるのが、「二十四の瞳映画村」だ。ここは「二十四の瞳」という作品を扱っているというよりも、その時代(昭和初期)そのもののレトロな雰囲気を再現したテーマパークである。木造の家屋に金属板の広告、古い映画の宣伝など、なるほど、昭和初期とはこんな感じなのかな、と思わせる風景がそこかしこにある。
二十四の瞳映画村
エリア内のレストランでは、コッペパン、カレーシチュー、冷凍みかん、瓶詰めの牛乳orコーヒー牛乳という、これまたレトロな給食メニューがあり、大部分のお客がそれを注文していた。私も頂いたが、昭和後期に食べていた給食とはまた味も雰囲気も違う。
二十四の瞳映画村で出た給食
風情を楽しむのもいいが、ここはやはり「時代」に思いを馳せずにはいられない。「二十四の瞳」の教え子たちも、ある者は身売りされ、ある者は戦争に傷つき、ある者は戦死してしまう。大石先生も、大切な人を時代の流れの中で失ってしまう。「平和の群像」で感じた時同様、やはり今の世の中だからこそ、「平和」を祈念せずにはいられなかった。
二十四の瞳映画村

映画村から先程訪れたオリーブ公園までは、海を渡し船で渡る。時間がかかり、本数が少ないバスよりも、実はこちらの方が随時出発、所要時間僅か10分と速くて便利だ。
渡し船
私は当初、自転車で岬まで回ろうと考えていたのだが、山道があったりしてそれはとてもではないが無理だった。この岬の道を毎日颯爽と自転車で走り抜けていった大石先生がスーパーウーマンに思えてしまった。


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